パニックを静める⑥

2014-11-15

前回は【パニック障害】の原因のひとつである  “不安から食べてしまう”
行動原理を説明しました。
最近では、この“不安による過食”の占める割合がとても大きくなっています。

【パニック障害】をもつにいたる過程でしばしば出現する【過食行動】は、
通常、次のような生理機能から生じています。
甘いもの(特にチョコレートや缶コーヒー)やパン類への欲求が高くなるのは、
糖質に一時的に不安感や抑うつ感をやわらげる作用があるためで、
甘いものやパンを食べて血糖値が上昇することで
【インスリン】という血糖値を下げるホルモンが分泌されます。
血中のインスリン値が高くなると、今度は反応性に【セロトニン】という幸福ホルモン
の産生が増加し、抗うつ薬の一つであるSSRIを服用したのと同じ状態になります。
そうなると、その幸福感が忘れられず、また食べる、という繰り返しになるのです。

糖質の制限を意識しないでいつも甘いものや炭水化物ばかり食べていると、
常に血糖値があがった状態になり、膵臓からは大量のインスリンが分泌され、
時間の経過とともに反応性に血糖が70mg/dl以下の【低血糖】の状態になっていきます。
これを【機能性低血糖症】と呼び生体にとっては飢餓と同じような生命危機として、
察知されますので、種々の過剰反応が生まれてきます。

次回はこの【機能性低血糖症】についてご説明します。


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