卒業式にのぞんで

2010-02-28

明日、わたしは学校医をお預りする竹田南高等学校で卒業生のために祝辞を述べることになっています。 高校時代の荘厳で感動深い卒業の式典にあたり、わたしは次のようなお祝いのことばを若者たちに送りたいと考えています。

まず、一人一人の子どもたちにわたしの友人として、次に、一人一人に、わたしの弟や妹として言葉を送ります。 卒業していく子どもたちは、あと数年もしたら、わたしの医療の大切なパートナーや協力者、あるいは、わたしを支えてくれる大切な友人になるでしょう。そのうち何人かは、将来、わたしの主治医になっているでしょうし、年老いたわたしに介護をしてくれているかもしれません、もしかして、わたしのこどもたちの教師になっているでしょうし、わたしの家の修理をしてくれているかもしれないし、孫たちの世話をしてくれているかもしれません。 同時に、彼らは、わたしの弟や妹とおなじ、人生の後輩でもあります。世の中の良いことも、悪いことも目をそらしてはいけません。 悪いことの中にも、良い側面があるし、良いことのなかにも悪い側面があるでしょう。 それが世の中です。 それを知っていれば、たとえ将来君たちが困難に直面したときや、否定されるようなことがあったとしても、相手と意見をすりあわせることができるでしょう。 

どのような困難な時でも、人間の集団のなかに居続けることが大切です。 一人でどこにも所属せずに生きていくことは、誰にもできません。 話が合う、いつも励ましてくれる、同じ興味や関心をもてる、そんな仲間とのつながりが大切になります。

卒業式は、新しい出発点ですが、それは何か特別なことを開始するのではなく、むしろ高校3年間でやり残した、たくさんのことを思い出して、これから、ひとつずつ、やり遂げていくものなのかもしれません。 そういう私自身も、いまだに、高校時代の課題をやり終えてはおらず、毎日、取り組みを続けているのです。

みなさんの幸福な人生を願っています。そして人生のどこかでみなさんと出会うことを楽しみにしています。  卒業おめでとう。

 


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