高校生の勉強法

2011-01-05

中学生と高校生の勉強法の決定的な違いは、大学の二次試験に代表される記述試験ではないでしょうか。

しばしば外来でお聴きする相談に、「中学時代は成績がトップクラスでしたが高校に入ってから成績が下がりました」というのがあります。

この訴えを、わかりやすく説明すると、中学生までは、定期考査の前に、一夜漬けで臨んだ丸暗記作戦で通用するのですが、高校生からは、これまで通じた丸暗記では通用しなくなり、しだいに授業についていけなくなる。 ということなのです。

つまり、小中学校までは良くできていたのに、高校生になって学校の成績が急に下がってしまう生徒さんとは、新しい環境変化を敏感に察知して勉強法を切り替えることができなかったために、小中学校までの古い勉強法に固執し、授業について行けなくなった子ども達なのです。

わたしが外来でお会いする、不登校の子どもさんや、成績が急に下がる子どもさんでは、
方法論に固執(≒こだわり)の傾向があり、それが伸び悩む原因になっています。
この固執の傾向は、ひとつの性格ですので、10代で早めに気づいて記憶法や学習法を修正しておくと、大人になって仕事や勉強が “断然有利” になります。 したがって早く、専門家に指摘していただくのが良いのです。

さて、この正月に、近所の書店で、赤本(青本ともいう)と呼ばれる、大学入試の二次試験(筆記試験)問題集を眺めてみました。大分大学と長崎大学、熊本大学、九州大学の過去5年間の出題をみましたが、驚くことに、わたしたちが受験した27年前とほとんど傾向は変わっていませんでした。 九州大学と熊本大学は出題傾向が良く似ており、両方をかけて勉強するのが有利になっています。また、長崎大学と北海道大学も出題は良く似ています。

つまり目標とする大学や短大、専門学校の入試問題の傾向はそう変わらないので、過去20年分をまず解いてみて、整理と分析・解析を行えば、自然と理解が深まり、そこから理屈が見えてくるので、その理屈を丹念に覚えていけば良いのです。 新傾向は、学校や予備校の模擬試験を、書きながら、唄いながら、丁寧に『復習』すれば充分です。

高校生の脳は大人と同じ構造になるので勉強法も大人と同じ経験法を採用します。
まずゴールを見据え、知識の詰め込みを改めて、実践式に解いてみて苦労するのです。
次に、その苦労を解析・分析して、そこから普遍化できる法則やパターン、ルールを見出します。 すると、次第に出題者の意図が見えてくるのです。
これが、中学生と高校生の勉強法の違いなのです。


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