この春、就職・進学する若者に

2011-03-30

3月も後半となり、いよいよ新学期が訪れようとしています。

この春から、就職・進学されるみなさんに、こころの医療の外来からお祝いのメッセージを送ります。

それは、これからどんな困難があろうとも決してあきらめない心を持つことです。
まだ学生のみなさんでしたら、部活動や学校の勉強の継続でしょうし、社会人でしたら、
ひとつの仕事への達成が目的となるでしょう。

わたし自身のつたない経験でも、ひとつの仕事を成し遂げるのに最低でも5年は必要になると思います。 そのなかで仕事がひととうりできるようになるのに3年はかかるでしょう。
ですので、それより前に、あきらめたり、投げ出したりすると、また最初からやり直すことになり、次の職場にいってもまた新人になってしまうのです。そうすると、次の職場では、年下の先輩に習うこととなり、おもしろくなくなり辞めていく一因になるのです。

このように仕事が長続きしないと、職業の専門性の獲得が難しくなり、いつまでたっても新人のような大人が増えていく要因にもなっているのです。

ここで多少の言い過ぎを許していただければ、休むことや、さぼることはあっても良いのです。実は人間社会はそういうことには寛容だと思います。ですが辞めてしまうと、それまでの時間や努力が無駄になってしまうのです。 だから、あきらめたり、辞めたりという判断が多い人ほど、人生を遠回りする傾向があり、結果として、学問や仕事の成就が遅くなり、人間関係の苦労は多くても、仕事の苦労は人よりも少ないので、いつまでたっても新人、子どものような考えの大人になってしまうのです。

さて、外来で若者の相談を聞き、片方で企業経営者や人事担当者の話を聞くと、人には同じ判断を繰り返す傾向のようなものがあり、就職をして1年以内に辞める若者は、その後も同じことを繰り返しています。

よく昔の人は、『石の上にも3年』と言いましたが、ひとつの仕事は最低3年はやってみないと自分にあっているか、いないかわからないものです。

高校を卒業したら、あるいは、専門学校や大学を卒業したら、一度、自分の将来を描きながら履歴書を書いてみることをお勧めします。そのとき3年に満たない離職や就職、3月以外の月での退職や4月以外の就職、次の仕事が決まっていないのに辞めるというようなことのない人生設計を意識してみてください。

そういう人生の羅針盤さえあれば、みなさんがたは安定した社会人生活をスタートできると信じています。
では新しい船出の成功をお祈りしています。


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