入学式の祝辞

2011-04-11

今日は、高等学校の入学式にご招待を受け祝辞を述べました。

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。 また今回の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

さて、大分市はすでに葉桜となり新緑の季節を迎えようとしていますが、ここ竹田の桜は、いまがまさに満開を迎えようとしています。

春と言えば桜と言われるようになったのは「古今集」が編纂された平安時代からですが、
桜の花には、昔から、「誰が見ていようと、みまいと真心を尽くしていれば必ずいつか願いが叶う」と言ういわれがあるそうです。

これを新入生の皆さんに即して言えば、誰もみていない時間の代表は、夜から朝の過ごし方になります。

ほとんどの皆さんは、これまで何時に寝たとしても、朝の3時や5時に目が覚めると、また眠っていたと思います。 しかし高校生が勉強に追いつき、授業が分かるようになり、入学試験や就職試験に合格するようになるには、きわめてたくさんの勉強時間が必要になります。 その時間の捻出法は、実は高校時代だけでなく、わたしたち大人にとっても大きな課題なのです。

では、いったいどうすればよいのでしょうか? わたしから新入生の皆さんへのご提案は、「二度寝をしない」ことです。

例えば、朝の3時~5時に起きてしまったら、そのまま起きて勉強し、いつもどおり学校や会社に行くことをお勧めします。

しばしば外来で聞く相談に、「朝5時に起きて7時までずっと眠れず布団の中にいました」というのがありますが、実は、もう一度寝る必要はなく、そのまま起きて、シャワーを浴び、お茶を飲み、その日の予習をやると驚くほど記憶力が良く、仕事の効率が良いことに気づかされます。

初めて聞くと難しく感じるかもしれませんが、いったん慣れると習慣となり、それで体を壊すことはまずありません。 むしろ、ほとんどのかたは、二度寝をして体調が悪いのです。

ヒトの脳は不思議な働きをしており、「もう少し寝ていたい」と、一度、易きに流れてしまうと、次からは繰り返しこれを求めるようになります。
大脳の一次欲求と呼ばれる睡眠欲は、これを抑える練習が、これからみなさんの生涯を通じて大切になることを是非、記憶のすみに置かれてください。

ヒトは、睡眠や食欲などの一次欲求があるから生きられるのですが、これが過剰になると、論理性を欠いて正しい判断ができなくなってしまうのです。

睡眠の必要性への過度なとらわれをなくすことで、是非、高校時代の勉強時間を増やしてみてください。

桜は、1年半前の8月に、自分の花をデザインするのだそうです。みなさんの桜の花が咲くのは3年後の春です。

将来の姿を心に描きながら、是非、がんばってください。


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