ADHD治療薬 コンサータの特徴

2015-05-10

AD/HD(注意欠陥/多動性障害)の不注意や物忘れ、衝動性などを改善
するお薬として
これまで小児科を中心にだされていたコンサータ錠の
適応が拡大され、成人(18歳以上)についても、精神科クリニックで
お出しできるようになっています。

お薬の飲み方は簡単で、11回朝のみの服用、1回の服用で12~14時間
の効果があります。 この効果時間の間は眠気や集中力低下が起きません。
最初の1週間は18mg、2週目は27mg、3週は36mgと症状をみながら
増量していきます。効果のあるかたは初回から手ごたえがあります。
ただし、初心時に、過度の不安や緊張のあるかた、
重いうつ病のあるかたには、
それらの症状が消失するまでは、
投与は延期させていただいています。
(他に、甲状腺機能亢進症、不整頻脈、運動性のチック症状などあります)

憂慮すべき重大な副作用としては、剥脱性皮膚炎、狭心症、悪性症候群、
脳血管性障害がありますが、それらは非常にまれで、万が一、これらの症状が
あらわれた場合にはすぐに服用を中止して主治医に連絡、適切な処置をうけます。

よくある、軽度の副作用としては、食欲不振、食欲減退があります。
コンサータでは、一般に体重は減少し、体重増加の報告はほとんど
ありません。睡眠については、投与初期に10%程度のかたが
不眠を訴えられますが自然と元に戻ります。

コンサータ錠の処方については、医師も薬剤師も別に免許をとる必要があります。
そのため、どこのクリニックでも、どの薬局でも、もらえるお薬とは
少し事情が異なります。
お薬を出す人も、飲む人も、厳重に管理されている
お薬ですので、きちんとルールを守って正しく服用するようにします。

わたしたちのクリニックでは、AD/HDの症状を改善するお薬として、
ストラテラとコンサータの2剤をご提案させていただいています。

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