心理の外来と心理検査 を行っています
2019-09-01
カテゴリー: クリニックからのお知らせ
心理の外来
令和3年11月から、初診外来を木曜日に行っています。
同時に、「心理の外来」もこの日に行っています。
心理カウンセリングを希望される方や、心理検査を受けたい方は、毎週木曜日の午前中に御来院ください。
心理検査

心理検査も木曜の外来で行っています。
発達障害、性格検査、知能検査、認知症、うつ病、新型うつ病、不安症、アルコール依存症、をはじめとした、心理検査もおこなっています。
下記に掲載しました心理検査の実施は、精神医学・心理学の知識と専門的訓練・経験を持つ施設に限られます。
また、心理検査は、医療機関、教育・福祉等の専門機関以外には販売されておりません。
関連ページ:「精神科専門医研修施設」
・認知症スクリーニング検査【長谷川式】、認知症初期判定検査【MEDE 多面的初期認知症検査】
・不安検査【STAI】(過去と現在の不安測定)
・うつ状態検査【CES-D】(日常生活を行っている人の不安・うつ傾向)
・うつ病検査【SDS】(うつ病の状態把握)
・新型うつ病(非定型うつ病)の診断測定検査【GSD】(職場や学校での適応障害の原因を知ることが出来ます) 関連記事:「拒絶過敏症」
・自閉症スペクトラムの検査【A-ASD】(簡易検査でADHDと学習障害の判別も可能です。)
・発達障害全般の評価検査【MSPA】(発達特性の学校や職場への説明用)
・対人交流検査【TEG】(自身の対人関係をとらえ、その改善のコツを知る検査で、とても有用です)
・自我態度スケール【EAS】(自身の価値観を知り、好ましい社会との関係性を明らかにする検査です)
・CMI(生活習慣を含めた、日常生活の総合的な健康度測定)
・親子関係検査【TK】(わが子への親の態度・子供から見た親の客観評価)
・アルコール依存症検査【AUDIT】(アルコールへの依存度を客観的に測定)
・職業ストレス検査【OSI】(職場でのストレス状態や原因、および対処の仕方を教えてくれます)
・職業興味検査【VPI】(成人に向けた、職業興味検査)
・職業レディネス・テスト【VRT】(中高生に向けた、職業興味検査)
・一般職業適性検査【GATB】(中学生から成人に向けた、職業適性検査)
・性格検査【YG】(自身の性質を客観的に知る検査で、個性を知る上で有用です)
・育児ストレス検査【PSI】(産後うつから始まり、子育て期間中のストレス状態や原因、および対処の仕方を教えてくれる検査)
・女性更年期障害検査【クッパーマン】(更年期障害に伴う不定愁訴から障害の有無・程度を測定する検査です)
・描画検査【バウム】(ありのままの心象をとらえる検査、就労可能性を見る為に休職時・復職時にも行っています。また、知的発達の遅れや精神病症状も見ることができます。)
・箱庭療法(バウム検査やYGなどの心理検査と併用して、箱庭療法を行っています。)




定年期外来
2年程前から50代・60代男性の休職が増えてきました。
心理検査を行っていく中で、しばしば定年してからの不安定なミライに由来する、不安が隠されていることが分かります。
具体的には、
・60歳で会社を辞めた後、何をしたらいいか見つかっていない。
・家族の難病
・配偶者との死別や離婚などの予期せぬ出来事
・子供がまだ学生だ。
・残業代が減って、住宅ローンの返済を終えられそうにない。
・親の介護の問題。
・引きこもりの子供。
などがあります。
夢に描いたような「60歳でリタイアして悠々自適な暮らし」という80年代の人生設計は、もはや過去の時代になりました。長寿化による「際限のない定年後の自由」に由来する不安定なミライが原因で、何も決められなくなり、アルコール依存や定年後引きこもりになる男性が案外多いのではないでしょうか。
老年期の精神科とも違う、成人期の精神科とも違う、定年前後のメンタルヘルスを扱った書籍は非常に少なく、昭和20年代~昭和30年代生まれの同級生が、定年期をどのように乗り越えているのか、知るすべもないのが実情ではないでしょうか?
労働者のメンタルヘルスを診察して10年経ちました。いくばくかの知識も溜まってきましたので、今後お役に立てればと思い、専門外来を行っています。