当院のリワークデイケアは、主に休職中の方、復職を準備している方のための通所プログラムです。
生活リズムや日中活動を整えながら、無理のない復職準備を進めていきます。
利用の判断や書面作成は、診察・記録・ご本人の同意に基づいて行います。
リワークデイケアとは
当院のリワークデイケアは、主に休職中の方、復職を準備している方を対象とした通所プログラムです。
精神科医療の一環として、生活リズムの立て直し、症状の安定、再発予防、復職に向けた準備を、
段階を追って進めていきます。
復職を急ぐのではなく、まず日常生活の土台を整え、心身の状態を落ち着いて見ていくことを大切にしています。
不調の時期には、ご本人も気づかないうちに判断が偏ることがあります。
そうした時期だからこそ、無理を重ねず、診察、院内での評価、記録に基づいて、状況を丁寧に整理していくことが必要です。
当院では、生活、判断、対人場面への負荷を無理のない範囲で整えながら、復職への道筋を一緒に考えていきます。
休職直後にみられること
休職直後には、集中しにくい、物事が頭に入りにくい、同じ考えが繰り返される、つらい出来事を思い出しやすい、不安が強まる、眠りが乱れる、といったことがみられることがあります。
こうした変化は経過の中で起こりうるものであり、診察と生活調整を通して、少しずつ落ち着いていくことが多くあります。
また、在宅の時間が長くなることで、昼夜のリズムが崩れたり、日中の活動性が下がったり、夜に不安が強まったりすることもあります。
そのため当院では、休職直後に無理を重ねるのではなく、まず生活の流れを整え、静かに回復の土台を作っていくことを重視しています。
当院が大切にしていること
働く方の不調には、職場の問題だけでなく、発達特性、対人関係、ご家庭の事情、介護、経済的負担など、複数の要素が重なっていることがあります。
そのため、ひとつの出来事だけで判断せず、全体の状況を整理したうえで、何を優先するかを見極めることが大切です。
当院では、目の前の症状だけでなく背景も含めて丁寧に整理し、医療として無理のない判断ができる形に整えることを大切にしています。
また、不調の時期には、退職、転職、離婚、転居など、生活に大きく影響する決定を急がないことが
重要です。
気持ちが追い込まれているときほど、結論を急がず、状態を見ながら少し距離を置いて考えるほうが安全なことがあります。
当院では、必要に応じて、診察、院内での評価、記録に基づき状況を整理し、ご本人が落ち着いて考えられる状態を整えていきます。

リワークデイケアで整えていくこと
当院のリワークデイケアでは、主に次の3つを軸に進めています。
1.生活リズムと生活習慣を整える
休職中は、起床や外出の時間が不安定になりやすく、日中の活動量も下がりがちです。
通所を通じて、朝に起きる、外に出る、日中に一定の活動を保つ、
という基本的な流れを整えていきます。
2.抑うつや不安への理解を深め、対処を学ぶ
不調の背景や症状の波を整理しながら、ご本人に合った対処の仕方を確認していきます。
状態を言葉にしていくことは、見通しを持つ助けにもなります。
3.再発予防と復職の準備を進める
職場や集団場面を見据えながら、必要に応じて認知行動療法的な視点も取り入れ、
再発予防と復職の準備を進めていきます。
復職の可否を急がず、継続して通えること、日中活動が安定していること、
負荷がかかった際の反応を見ながら、段階を追って整えていきます。
情報共有と書面について
書面は原則に沿って作成します。
情報共有や各種書面の作成は、診察、院内での評価、記録、ご本人の同意に基づいて行います。
職場や関係機関へ共有する内容は、目的に応じて必要最小限に整理します。
連絡は、行き違いを避けるため、原則として書面(文書・FAX等)を基本とします。
電話やメールのみで内容が確定することはありません。
詳しくは「情報共有と書面について」をご確認ください。
ご利用の流れ
※治療の継続性の観点から、原則として当院の診療圏内にお住まいの方を対象としています。
リワークデイケアの利用をご希望の方は、まず当院へご相談ください。
内容を確認したうえで、医師が面談を行い、診察、院内での評価、記録に基づいて、
参加の可否と開始方法を判断します。
利用開始後も、体調や生活状況を見ながら、参加頻度や参加時間を調整していきます。
無理なく続けられることを大切にしながら、回復の土台づくりと復職の準備を進めていきます。
当院では、院内で過ごす時間を治療につながる時間として活用するため、精神科ショートケアにも対応しています。
よくある質問
リワークデイケアに参加すると、どのような意味がありますか?
生活リズムが整いやすくなり、外出や日中活動の安定につながります。
その積み重ねが、復職や今後の働き方を落ち着いて考える土台になります。
どのような人が対象ですか?
主に、メンタル不調により出勤が難しい方、または復職に向けて生活を整えたい方が対象です。
詳しくは診察のうえで判断します。
見学はできますか?
見学は、当院に通院中の患者様を対象に行っています。
診察の中で、見学が適切かどうかをご相談ください。
まずは週1日から参加できますか?
現在の体調や生活状況、休職期間などを踏まえて判断します。
無理のない参加頻度を、診察の中でご相談ください。
いつ開催していますか?
平日および土曜(祝日を除く)に実施しています。
開始時刻は8時30分です。
利用開始の目安はありますか?
休職後、少し生活が落ち着いてきた時期から検討しやすいことが多いです。
開始時期は、体調を見ながら診察の中で相談します。
費用はどれくらいですか?
健康保険適用で、1回あたり2,200円~3,200円程度が目安です。
自立支援医療が適用される場合は、750円~1,100円程度が目安です。
利用にあたり、気をつけることはありますか?
不安や落ち込みが強い時期には、通所が負担になることがあります。
無理に始めず、現在の状態に合う進め方を診察の中で相談することが大切です。
お昼ご飯はありますか?
管理栄養士による食育を実施しています。
