当院の心理検査について
心理検査は診断そのものではなく、診察所見・経過記録・診療記録等とあわせて、医学的判断を補助するための評価資料として位置づけています。
実施は常勤公認心理師と精神保健福祉士を中心に、
医師・スタッフが連携して行います。
心理検査の位置づけ
検査結果のみで医学的判断が確定することはなく、
診察所見や診療記録を含めて総合的に判断します。

心理検査の医学的意義
精神科診療では、患者さんの感じている症状だけでなく、思考の傾向、認知機能、対人関係の特徴、生活への適応などを多面的に理解することが重要になります。
心理検査は、これらの側面を客観的な方法で評価し、診察だけでは把握しにくい特徴を整理するための資料として用いられます。
心理検査は診断そのものではありませんが、診察や経過記録とあわせて解釈することで、患者さんの状態をより丁寧に理解するための助けとなります。

箱庭は、心理的理解を大切にする当院の姿勢を表す象徴的な検査器具です。
日常診療では、必要に応じてWAIS-IV等の心理検査を行っています。
心理検査結果の活かし方
心理検査の結果は、その方の状態や特性を客観的に理解するための資料として、診察や経過記録とあわせて活用されます。
たとえば、治療方針の検討、生活上の困りごとの整理、復職支援や環境調整の検討、必要に応じた書面作成の参考資料として役立てられます。
当院では、検査結果を単独で扱うのではなく、診察の中で丁寧に位置づけながら、今後の治療や支援の方向を考えるために活かしています。
心理検査が参考となる主なご相談
心理検査は、現在の状態を客観的に理解するための資料として、次のような場面で参考になることがあります。
- 治療経過の整理や状態理解を深めたい場合
- 職場復帰や環境調整を検討する際の参考資料が必要な場合
- 集中力や認知特性の傾向を確認したい場合
- 発達特性の理解を含めた総合的評価が必要な場合
- 行政手続きや合理的配慮資料としての評価が必要な場合
心理検査は単独で診断を決定するものではなく、診察所見や経過とあわせて総合的に解釈されます。
当院の心理検査の特徴
当院では、心理検査を単独で評価するのではなく、診察所見やこれまでの経過とあわせて総合的に解釈することを重視しています。
常勤公認心理師が検査を担当し、精神保健福祉士が結果説明や資料整理に加わることで、検査結果を医療として理解しやすい形に整え、治療方針の検討、復職支援、書面作成などに活用しています。
心理検査は、患者さんご自身が現在の状態を理解し、治療や生活の方向性を考えるための参考資料として位置づけています。
日常診療における心理検査
通常の診療では、保険診療の範囲内で実施できる検査や面接評価により、患者さんの状態を把握しています。
これらは主として、治療方針の検討や経過観察のための資料として用いられます。
この段階では、外部提出用の詳細な心理検査レポートの作成は含まれません。
外部提出を目的とする場合
年金申請、手帳申請、運転免許関連、合理的配慮資料など、公共機関・教育機関・職場等への提出を目的として心理検査レポートが必要となる場合には、提出目的を確認したうえで評価計画を立てます。
心理検査の結果を外部提出用の報告書としてまとめる場合には、検査の組み合わせの検討、結果分析、所見整理、文書作成など、専門的な分析作業を要します。
そのため、提出用の評価および報告書作成は、自費診療として取り扱っています。
心理検査の流れ(申込 → 実施 → 説明)
- 医師が必要性を判断します。
- 目的(治療参考/外部提出)を確認し、検査内容と費用をご説明します。
- 常勤の公認心理師を中心に検査を実施します。
- 医師が診察とあわせて総合的に判断します。
- 必要に応じて結果説明、または報告書作成を行います。
実施は常勤の公認心理師を中心に、医師・精神保健福祉士・スタッフが連携して行います。
主な心理検査
当院では、診察の目的に応じて次のような心理検査を組み合わせて実施しています。
検査は、認知機能、発達特性、性格傾向、生活適応などを多面的に理解するための資料として用いられます。
発達特性の評価については、[ADHDについて] のページをご参照ください。
知的機能や認知特性を評価する検査です。
レーヴン色彩マトリックス検査
言語に依存しない推理能力や認知機能をみる検査です。
AQ(自閉スペクトラム評価尺度)
自閉スペクトラム特性の傾向を整理する質問紙です。
ADHD評価尺度
注意・衝動性・多動性の特徴を把握する質問紙です。
YG性格検査 / TEG
性格傾向や対人関係の特徴を理解するための検査です。
PFスタディ
対人場面での反応傾向を把握する投影法検査です。
バウムテスト(樹木画検査)
心理的状態や自己像を理解するための投影法検査です。
Vineland-Ⅱ(適応行動評価)
日常生活での適応状況や生活技能を評価する検査です。
※検査の選択や組み合わせは、診察の中で医師が判断します。
費用について
心理検査は自費診療となります。
検査の種類や目的により、実施内容や費用が異なります。診察の中で必要性をご説明したうえで、ご本人の希望に応じてお申し込みいただきます。
主な費用の目安
約30分 5,000円
心理検査
内容により 8,000円〜30,000円程度
検査結果の説明(フィードバック面接)
30〜45分程度 5,000円〜8,000円
※書面作成を伴う場合は、別途文書作成料が必要となる場合があります。
※検査内容や組み合わせは、目的に応じて個別に決定します。
※提出用の評価および報告書作成は、自費診療として取り扱います。
心理検査を受ける方へ(注意事項)
心理検査は、現在の状態や特性を客観的に把握するための評価資料の一つです。診察や経過記録とあわせて解釈され、治療方針の検討や支援の参考として用いられます。
心理検査の結果のみで診断が確定することはありません。
また、書類発行を前提とした検査実施ではありません。
検査の実施および報告書作成は、医学的必要性に基づいて判断します。体調や環境の影響により結果が変化することもあるため、必要に応じて再評価を行うことがあります。
当院の心理検査に対する考え方
当院では、心理検査を診察を補助するための評価資料の一つとして位置づけています。検査結果は単独で判断されるものではなく、診察や経過記録、生活状況などとあわせて総合的に解釈されます。
心理検査を通して得られる情報は、患者さんの状態をより丁寧に理解し、今後の治療や支援の方向を考えるための参考となります。当院では、必要に応じて心理検査を活用しながら、診察を中心とした医療を大切にしています。