見えにくい女性のアスペ

2013-06-25

男性は職場でシビアな競争にさらされているので
自閉症的な特徴も浮き出て見えますが、女性の場合は結構わかりにくいものです。
主婦層に潜在するアスペルガーをもつかたの相談をずいぶん受けてきました。
これもインターネットの力ですが、女性は小さい頃から行動は男性ほど目立ちません
聞かれたらちゃんと答えるし、ほとんどの例で学校では見過ごされます。
本人は学生時代に孤独やイジメを感じつつ、雨降りやテスト前にはお休みする程度、
不登校があれば確実ですが、最初の就職はしてないか対人関係でつまずき
2~3年で辞めています。その頃には、めまいや頭痛、胃痛で病院を受診しており、
メニエールや自律神経失調症、軽い胃炎といわれデパスなどをもらっています。
なんとなく周囲との異和感を感じながらも、それを振り払うように受け身で結婚し、
妊娠・出産を機に“ドッ”と身体症状がでてくる。

現在のように社会情勢が厳しくなると、自閉性をもつ主婦もパートで働きに出ます。
面接では結構しゃべれるし、表面的には笑います。でも働き出すと
自分がうまくやれてないことにだんだん気づく。「自分は変わっている」 と。
中には子供が自分に似てきて気づく母親もいます。
主婦層にある潜在性アスペルガーは男性ほどに社会的な苦悩は少ないですが
自覚的な苦悩は相当に強いものなのです。


Key Word: 発達障害、アスペルガー、大分、大分市、こころの先生クリニック、主婦、女性

 

 

過去の記事一覧

2024年の記事
2023年の記事
2022年の記事
2021年の記事
2020年の記事
2019年の記事
2018年の記事
2017年の記事
2016年の記事
2015年の記事
2014年の記事
2013年の記事
2012年の記事
2011年の記事
2010年の記事
2009年の記事