パニックを静める⑤

2014-11-13

お久しぶりです。
約2か月ぶりに【パニック障害】のブログの“続き” を書いています。

【うつ病】【パニック障害】であるかどうかにかかわらず、
食事が乱れているときは、生活全般も乱れているものです。
規則正しく、決まった時間に適量の食事をとられるかたで、
メンタルヘルスの問題を抱えるかたにお会いすることは、これまでマレです。

【パニック障害】で診察室でお会いするかたの多くは、
朝食抜きで、昼食や夕食はコンビニ弁当を食べる、
過食でパンをモグモグ食べるなど、小麦が大好きな “小麦族” です。
“食べる” ということには心理的な要素が大きく関わっており、
食行動を見直していくと、自分自身が客観的に見えるようになってきます。
治ってくると気付くのですが、異常な食行動は心の問題のあらわれです。

特に【パニック障害】に代表される【不安障害】をもたれるかたは、
『いつも何か口にしておかないと気が落ち着かない』
と多かれ少なかれ感じています。 不安から食べているのです。
コーヒーもアルコールも原理は同じで、その心理状態は『不安』です。

そのため、不安が強ければ強いほど、とめどなく食欲もわき、
それを自分自身の力でコントロールすることは並大抵のことではなくなっています。
そのため、しばらくの間は不安をとるお薬を飲みながら、
自分の手の平でコントロールできるサイズまで食欲を小さくしておいて、
それから家族と協力して(1人暮らしのかたは医師と話しあって)
食事の献立てを考えるようにします。 次回に続きます。

過去の記事一覧

2024年の記事
2023年の記事
2022年の記事
2021年の記事
2020年の記事
2019年の記事
2018年の記事
2017年の記事
2016年の記事
2015年の記事
2014年の記事
2013年の記事
2012年の記事
2011年の記事
2010年の記事
2009年の記事