当院では、必要と判断した方に、WAIS-IV(ウェイス・フォー)という知能検査を実施しております。
この検査は、「IQを測る道具」ではなく、「どのように考えるか・覚えるか・処理するか」といった思考のスタイルや認知の特性を理解するためのものです。
活用場面は多岐にわたり、年齢や目的によっても大きく異なります。
第2回目は、実際にどのような場面でWAIS-IVが使われるのかご紹介いたします。
1. 支援機関や学校・職場との連携資料として
Vineland-II(ヴァインランド・ツー)との併用で、日常の生活能力も評価可能です。
描画検査や、AQ、A-ASD、YG、PFを加えることで、「より具体的な支援計画」の立案が可能になります。
また、精神科主治医による臨床所見を併せて提示することで、学校・職場・福祉機関から理解が得易くなります。
2. 就労・職業場面での活用
障害者雇用枠を利用したいときの数値的根拠として、また、就労移行支援、就労継続支援B型などの利用判定にも有用です。
3. 教育分野での活用
中学生・高校生の場合。
学習面での困難があるとき(例:科目の極端な偏り、不登校)
進学・進路指導における支援級や通信制の適否の判断に正式に用います。
試験における合理的配慮の数値的根拠として用います。(時間延長、読解補助など)
大学生・専門学校生
履修や実習への適応困難の背景理解に用います。
発達特性に基づく合理的配慮の申請に用います。
4. 障害年金と療育手帳・福祉手帳の取得
知的障害・発達障害・うつ病などによる等級認定の正式な資料に用います。
診断書の数値的根拠として用います。(IQ全検査値、群指数の記載)
おわりに
WAIS-IVは、単なるIQの測定検査ではなく、人の「特性を見つけ、活かす」ための道具です。
当院では、検査の必要性を十分に検討したうえで、丁寧に実施・解釈し、説明を行っております。
検査についてご関心のある方は、受付にご相談ください。