パニック障害にかぎったことではありませんが、
家族みんなで食事をとるとか、朝食はかならず食べるといった、
暖かい温もりのある家庭を守りぬくことは治療上とても大切になります。
メンタル関連疾患の多くが遺伝性よりも家族性や家族内集積性を示す*
にも関わらず、家族団欒の象徴である、一緒に食事をとることや、
朝食を食べる習慣が乏しい家庭からの発症率が群を抜いて高いことからも、
仲の良い家庭、特に仲の良い両親を目指すことは、実は、
メンタル疾患の発症リスクを下げる一番の手立てだとわたしは外来体験上から確信しています。
パニック障害では上記の食生活習慣の乱れの土台に、
タバコ・コーヒー・アルコール、チョコレートの過剰摂取がのりかかってきます。
これをパニックの4種の神器だとわたしは思っています。
次回は、この4つの嗜好品がどのようにパニック発症に関わるかお話ししたいと思います。