3月4月の診療を通じて

2020-05-03

新型コロナウイルスの話題が外来全体の8割にのぼりました。
その中でも2つの影響が外来で観察されました。

[1]感染恐怖や不潔恐怖の悪化により、不安で生活が立ち行かなくなる患者さんが増えてきていること。
[2]新型コロナの経済的影響で仕事がなくなったり、収入が減ったため、経済心理的不安から患者さんが増えていること。

コロナウイルスには、相手を敵とみなしたり攻撃する意思はありません。
「ウイルスの内部には毒性を秘めているものの、人に対する積極的な攻撃性は乏しい」というのが精神科的な考えです。

そのため、その人の心の中にある、差別や排除思想が、そのまま鏡のようにコロナウイルスに映し出されていく可能性があります。
また、日頃から身近な人との繋がりや優しさを大切にしている人には、ますます温かい気持ちが求められる時代になったと見えているでしょう。
コロナは心の中を映す鏡です。それは、国家レベルでも、地域レベルでも、職場レベルでも、家庭レベルでも同じことが起きています。

相談に乗っても解決しそうにない問題ばかりの時代になってきましたが、声をかけあっていく優しさだけは大切にしたいと思います。
人と人との繋がりにまでコロナが移らないよう、私たちは注意しなければなりません。

差別を防ぐためには、自分にできることをする、己がなすべきことをする。これをただ繰り返すしかないと考えています。
先の事はわからないので、小さなことを流れるようにするしかありません。
これから、失業、休業による生活資金の不足から薬がもらえない患者さんが出てくると思います。
そのような不安を抱かれる方に、食糧の支援★が行えるクリニックでありたいと考えています。

★:フードバンク東九州との連携を通じて


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